動物病院に駆け込んでから約1カ月――。
「薬を飲ませるって、こんなに大変だったの!?」と、毎日がまさに知恵比べです。
今回の相手(処方薬)はこの3つ。ちなみに最後のラプロスは、私が「これも試させて下さい!」と獣医さんに頼み込んで追加してもらいました。
- 炭酸ランタン(リン吸着剤):固形をすり潰して粉薬に
- イパキチン(リン吸着サプリ):粉薬
- ラプロス(腎臓の炎症抑制薬):錠剤
ネコと薬の相性は最悪。ご飯はまず匂いチェックから始まるのに、「薬は無理!」というご様子。「まあ、こんな無機質なもの食べないよねぇ…」と、共感しつつ毎回ため息が出ます。
さて、ここからが私の“秘策”です。
<粉薬編:ちゅ~る作戦>
- スプーンに粉薬+液状ペースト(ちゅ~る)をIN!
指でよく混ぜて、カリカリをトッピングしてもOK - まずは“釣りエサ”で食欲スイッチON!
薬が入っていない「ちゅ~る」をそのまま手のひらで食べさせて、やる気を引き出す - 勢いが大事!
食欲が高まった瞬間に、薬を混ぜたちゅ~るを顔の前に差し出して一気に食べてもらう
ポイント
2と3の間はスピード勝負!
ちゅ~るはリンの含有率が低い「腎臓配慮」や「シニア用」を優先。でもどうしても食べないときは、一般のペーストやおやつも“奥の手”で少量だけ使います。(※腎臓病のネコちゃんにはリンが低い食事が必須なのです!)
<錠剤編:メディボール作戦>
- メディボールで錠剤を包む!
1個の3/4くらい使って、しっかり包みます(※メディボールとは”投薬補助のおやつ”で、やわらかいグミのような生地なので錠剤の薬を包むことができます) - 手のひらで差し出す!
そのままパクッと食べてくれたら大成功 - “中身だけ残し”事件発生!
メディボールだけ食べて薬がポロリ…そんな時は再び包み直し。ちゅ~るを乗せてもOK - 最終奥義・直接投入!
どうしてもダメなら、2人がかりで抱っこして口の中へGO!
ポイント
できれば1~3でクリアしたいところ。4は確実だけど、やりすぎると「信頼関係の破綻…」につながるので要注意。
「言うは易し、行うは難し」ーー
粉薬も錠剤も、日によっては全く受け付けてくれないことも多々。根気と工夫、そしてちょっぴりの運が必要です。
正直、投薬が10分で終わる時もあれば1時間以上かかる事も。そうなると、一日のメンタルエネルギーの8割が持っていかれます。でも、ミッキーの健康のためなら、今日も知恵と愛情と神だのみで頑張ります!
<おまけ:ラプロスについて>
ラプロス®はIRISステージ2~3を対象に承認された薬剤ですが、ステージ4でも投与事例が報告されているらしく、治験データでは効果が低い可能性が示唆される一方、血流改善と炎症抑制の作用機序から進行遅延が期待されるケースもあるそうです。
臨床例での改善報告:ステージ4の猫に1年間投与した結果、クレアチニン値が2.5→1.8に改善し、食欲増加と体重増加が認められた症例があるそうです。
・・・とまぁ、AIに聞いてみるとこんな回答をもらいました。ミッキーは数値上「ステージ4」なので、タイミングとしては遅いかも知れないけれど、藁にもすがる想いで処方してもらいました。ミッキーの強運を信じて続けてみたいと思います。
(ただ今、投薬攻防中)

ちなみに、食欲を引き出す「ちゅーる」やお薬を包む「メディボール」はこちら!
・CIAOちゅ~るごはん シニア猫用
・CIAO猫用おやつちゅ~る 腎臓の健康維持に配慮
・メディボール猫用
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