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もっと早く出会いたかった!『猫の腎臓病がわかる本』

ミッキーが腎臓病と診断され、右も左も分からず不安な日々。そんな時に体系的な知識と心の支えをくれたのが、宮川優一先生の『猫の腎臓病がわかる本』です。

この本は100ページほどで可愛らしいイラストも満載。スラスラ読めるやさしい文章で、まさに猫の腎臓病の「入門書」。腎臓病の基礎から予防法、食事などの日々のケア、そして見送り方まで――実際の臨床経験に基づいた具体的な内容と、飼い主に寄り添う温かい言葉で綴られています。

特に心に残った「水分補給」の重要性
猫の死因トップ3に入る腎臓病。その一因に、ドライフード中心の食生活があるという記述は衝撃的でした。ドライフードは栄養面で優れている一方、水分はほとんど含みません。ウェットフードは水分補給になりますが、摂取エネルギーが低め。両方をバランスよく取り入れることが大切です。先生の臨床経験では、泌尿器疾患と診断された猫のなんと“9割”がドライフードしか食べていなかったそうです。

「子猫の頃からウェットフードに慣れさせることが予防につながる」――
この一文を読んで、ミッキーにドライフードばかり食べさせていたことをどれほど悔やんだか分かりません。もっと早く知っていれば…と何度も思いました。

数値だけにとらわれない「猫自身の様子」
検査数値だけでなく“猫自身の様子”をしっかり見て対応することの大切さも心に響きました。ミッキーは数値上「ステージ4」。しかし自分で水を飲み、ご飯を食べ、家の中をウロウロ歩いています。数値だけで悲観せず、「今、ミッキーのために何ができるか」を大切にしようと前向きな気持ちになれました。

「見送り」について語られた章
そして、見送りについて書かれた章は、飼い主の悲しみや後悔、介護の不安、大切な存在を失う恐怖…そんな感情すべてに寄り添い、冷静かつ温かく語りかけてくれる内容です。最初は涙でページをめくることさえできませんでしたが、今は少しずつ心の支えになっています。猫と飼い主への深い思いやりが詰まっていて、何度も読み返したくなる一冊です。

「もっと早く出会いたかった!」と心から思える、私の大切な一冊になりました。

ネコと暮らしている方には、ぜひ手に取ってほしい本です。そして毎年の血液検査で病気の早期発見につなげて頂きたいと思います。(病院嫌いなネコちゃんは大変ですけどね…)

コメント

  1. 猫を飼ってなくても読みたくなる本やね。
    こういう心の支えになってくれるものってマジで大切やと思う。。。
    歩ける距離に良い病院もあってよかった。応援してます♡

  2. そらさん、ありがとうございます。ミッキーの闘病にあたり”まるごし”だったのが、この本に出合えて必要装備を受け取った気分です。それと同時に “いかに自分は無知だったか…” も痛感。ですが、このように応援してくださるとミッキーの力になります。本当にありがとうございます。