前回のブログで、ミッキーが腎臓病ステージ4に加え、さらに肺水腫の診断を受けたことをご報告しました。この一週間は食欲不振から始まり、肺水腫、そして新たな心臓病の診断…、本当に目まぐるしく、不安な日々でした。(前回ブログ→ 再び訪れた食欲不振)
今回は、そんなミッキーの状況を、「奇跡的な出来事」と「不安なお知らせ」に分けて、正直な気持ちとともにお伝えします。
【奇跡的な出来事】
腎臓病ステージ2へ!
まずは、皆さんに信じられないほど嬉しいご報告です!
今回の食欲不振をきっかけに血液検査をしたところ、なんとミッキーの腎臓病が「ステージ4」から「ステージ2」へと改善!! 腎臓病の指標である「クレアチニン」の値が大きく下がったことで、ステージも下がったのです。結果を見たときは、本当に信じられませんでした。
猫の腎臓病は4段階に分かれていて、ステージが下がるのはとても珍しいことです。「腎臓病は治らない病気」と言われているため、一時的な数値の変動である可能性も高く、今回の検査だけで評価できるものではありません。(※腎臓病のステージの考え方、ミッキーの値の推移は最後に記載しています)
ただ、今はこの奇跡のような出来事を心から喜び、ミッキーを心配してくださっている皆さまと一緒に祝いたいと思います。
肺水腫も改善!
食欲不振の直接的な原因だった肺水腫も、5日間の利尿剤治療で改善が見られました。再検査で肺の水が抜けていることが確認でき、呼吸も楽になり、食欲も戻ってきています。まだ完全復活とはいきませんが、最大の危機は乗り越えられたと思うと、本当にホッとしています。
【不安なお知らせ】
新たな病気「心臓病(肥大型心筋症)」との闘い
肺水腫が落ち着き、心臓の状態がよく見えるようになったことで、改めてエコー検査を行いました。その結果、新たに「心臓病(肥大型心筋症)」と診断。今のところ心臓の肥大は比較的軽度で、すぐに薬が必要な状態ではないけれど、やっぱり油断はできません。
「肥大型心筋症」は腎臓病、がんに次いで猫の三大死因のひとつ。若いネコちゃんでも突然重篤化することもある病気です。飼い主ふたりにとっては、また新たな不安が押し寄せています。今後も定期的な検査と慎重な経過観察が必要で、心配は尽きません。
【病気とともに生きる選択】
ミッキーは今、「腎臓病ステージ2」と「肥大型心筋症」という二つの病気を抱えています。どちらも今は重篤ではありませんが、ここからが正念場、これまで以上に日々のケアが大切です。
**注意すること**
✅水分をしっかり摂る
✅腎臓病の療法食を継続(リン、タンパク質、ナトリウムが控えめな食事)
✅腎臓病のお薬を継続(ラプロス)
✅呼吸や食欲など、小さな変化も見逃さず、異変があればすぐに病院へ
✅皮下補液は中止(心臓への負担と肺水腫の再発防止のため)
2ヶ月前、腎臓病ステージ4と診断された頃、私たちはミッキーの変化に気づいてあげられませんでした。あのときの後悔と悲しみを、もう二度と味わいたくありません。
「ネコは不調を隠す動物」だとよく言われますが、これからは、毎日の小さなサインも見逃さず、ミッキーの健康を慎重に見守っていきたいと思います。
ミッキーと歩むこれから
「嬉しいお知らせ」と「不安なお知らせ」が入り混じるご報告となりましたが、ミッキーは今日も私たちのそばでゴロゴロと喉を鳴らし、穏やかに過ごしています。
ミッキーとの日々は、確かに試練もありますが、どんな状況でも全力で支えていきます。これからもミッキーの様子を、正直な気持ちとともにお伝えしていきますので、引き続き温かく見守っていただけたら嬉しいです。
ミッキー、これからもずっと一緒にいようね…!
ふとミッキーを見ると、何か嫌な予感を察知したのか、サッと別の部屋に走っていきました。…いつもと変わらぬミッキーです(笑)。
<※(詳細情報)腎臓病ステージとミッキーの数値の推移>
ネコをお世話されている方々、より詳細な情報をご覧になりたい方に向けて、私なりに調べた内容をご紹介します。
国際獣医腎臓学会(IRIS)は、猫の慢性腎臓病を血液検査値(主にクレアチニンとSDMA)に基づき、4つのステージに分類しています。各ステージの定義、ネコの状態、平均余命について詳しくまとめます。
猫の腎臓病ステージ分類(IRIS基準)

・クレアチニンとは腎臓の機能を示す血液中の老廃物の値
・SDMAとは腎臓が悪くなり始めた時に、いち早く異常を教えてくれる血液検査の数値
ミッキーのクレアチニン値の推移

1年半前(2024年1月)
クレアチニン(1.58)で腎臓病ステージ1以下。この時、エコー(超音波)やSDMAの検査を行っていれば、何かしらの兆候が見られたかもしれません。今さらながら後悔ポイントの一つです。
3カ月前(2025年3月)
クレアチニン(2.22)で腎臓病ステージ2。リン(P)の値が基準値を超えていたため、既に慢性腎臓病が始まっていた事になります。本来はこの時点で詳細に検査し、お薬や療法食の開始が必要でした。ミッキーは元気そうに見えても、体重減少が始まっていました。
2カ月前(2025年4月)
ミッキーが食欲不振で最初の危機を迎えた時期。クレアチニン(5.06)で腎臓病ステージ4。リン(P)とともに尿素窒素(BUN)が大幅に超えていて、ミッキーは1年前と比べて体重が1.5kg減少し、嘔吐も増えて明らかな体調不良が続きました。飼い主にとっては生きた心地がしなかった時期です。
いま現在(2025年6月)
クレアチニン(2.19)で腎臓病ステージ2。リン(P)、尿素窒素(BUN)も大幅に下がりました。嘔吐の頻度も減り、食欲も増えてきました。体重は4.0kgから4.1kgへ100グラムほど増えましたが、もう少し増量していきたいと思います。先にご報告した通り「肥大型心筋症」を発症しているので、ここからが日々ケアの正念場です。
なぜ腎臓病ステージが改善したのか?
「結局ミッキーはどういう状態だったのか…?」を先生に質問したところ「まず3月の時点で慢性腎臓病の状態だった。その後、4月に急性増悪となり一気に腎臓の値があがってしまった。そして皮下補液や投薬の結果、慢性腎臓病に戻った」というような説明を受けました。今回のステージ改善について、一時的な数値の変動である可能性が高いものの、“ミッキーの強い生命力の賜物”としか言いようがありません。ただ、ミッキーが療法食やお薬、皮下補液を受け入れて頑張ってくれた、というのは大きな要因だと思っています。
「早期発見」の大切さ
表を見てつくづく思うのは、「早期発見」の大切さ。早く病気に気づいて対処することでネコちゃんの寿命が大きく変わります。腎臓病に限らずですが、初期段階では獣医さんでも見た目だけでは気づけないそうです。だからこそ、血液検査や尿検査、エコー(超音波検査)を定期的に受けて愛猫の変化に早く気づいてあげられることが大事なんですね、、、。(「言うは易し、行うは難し」ですが)
(涼を求めて玄関へ!ミッキーは靴がお好き…💕)

コメント
喜びあり不安あり驚きありジェットコースターのようで…
本当に人間と同じ色々な病気があるんですね
でもステージが下がって良かったですv
詳細情報のまとめ(ΦωΦ)
さすがです
私も血液検査結果をみては色々調べてますが参考になります😂
みやさん、早速コメントありがとうございます💕いつも温かく見守って頂いて感謝しています✨
本当に色んな病気がありますよね。血液検査の項目も「コレステロール」とかもあり、人間とほとんど変わらない感じです。
詳細情報のご確認までありがとうございます💐大事なネコちゃんがいらっしゃる方(必ずしも同居でなくても)にはぜひとも参考にして頂きたいと思っています🥸
ハラハラドキドキ見てるこっちもジェットコースターに乗ってるから
飼い主二人はさぞやとお察しします。
ステージ改善したのはミッキーの生命力プラス、二人の懸命なケアがあったからこそ!
靴とのミッキー、一時期よりふっくらしてきたね💛
そらさん、コメントありがとうございます💕
ハラハラドキドキでしたが、一旦ミッキーの体調が落ち着いたのでようやく飼い主も落ち着きました😮💨
そうなんです。一時期よりもふっくらしましたよね!(昔はポッチャリ系だったのに…)
食欲も回復しましたので、これからもう少し増量していきます💪
すごい!腎臓病のステージが改善してほんとよかった!
他の病気も見つかって気が抜けないけど、きっとまだまだ長生きしてくれるよ☘️
ミッキーまた会いに行くね💋
こりんさん、コメントありがとうございます!
ミッキーはまだまだ長生き💪 まだ食べていない美味しいおやつもあるはず!
ミッキーと一緒に待ってます!でも口紅は落としてきてねww💋
😘